2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51bcRhKsnwL._SX345_BO1,204,203,200_.jpg

著者:太田 泰彦

出版社:日本経済新聞出版

分類:電気・電子

出版日:2021/11/20

 

半導体をめぐる世界の動向がわかりやすくまとめられている。テレビのニュースではTSMC(台湾積体電路製造)熊本工場の建設ぐらいしか話題に上らないが、各国および各企業・メーカーがこれほどまでに熾烈な駆け引きを行っているのは、ある意味でフィクションよりも面白いかもしれない(と同時に半導体地政学的パワーに驚かされる・・・)。TSMC東京大学の共同研究の話など日本に関する話題もあり、1980年代と比べて大きく凋落してしまった日本の半導体産業が、今後どうなっていくのか非常に気になるところである。なお、半導体の理論的側面を知るには、当然ながら他の図書を読む必要がある。