改訂新版 ベクトル解析からの幾何学入門

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著者:千葉逸人

出版社:現代数学社

分類:微積分・解析、代数・幾何

出版日:2017/4/25

読みやすさ:☆☆★(読みやすい)

 

タイトルのとおり、「ベクトル解析」からの「微分幾何」の入門書です。曲線論(曲率、捩率、フレネ・セレの公式など)から曲面論(平均曲率、ガウス曲率など)、そしてガウス・ボネの定理へ向かう流れが、ベクトル解析とともに説明されています。

数学書~愛すべき名著~によると、「曲面のガウス曲率は第2基本形式に依存しない」というガウスの”驚異の”定理の話題を含め、「微分幾何の教科書として基本的なことはしっかりおさえつつ、非常にドラマチックな構成になっている」との書評です。 

11章の位相幾何の内容は、まだ完全に理解するには至っていませんが、やはりオイラー(この本では多面体定理が紹介されています)やガウスの発想や功績の凄さがよくわかります。